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芸研日誌

芸研日誌

2019年10月17日

芸術の秋、食欲の秋

こんにちは!またか、と思うかもしれませんが田部です。

あだ名がタベだった高校の頃、カフェにやたら詳しいので「タベログやな」とか言われていたタナベです。

今回は1ゼミで遠足に行ってきました!行く人の中で日誌担当が自分しかいなかったのでまたもや私担当です。悪しからず。毎度同じ文体でお届けして申し訳ないのですが、ご了承ください〜

阪急電車で先生が座っているの図

げいけんちゃんがつぶやいていたように、阪急に乗りみんなで向かった行き先は嵐山

秋が忍び寄る今日この頃うってつけの名所です。そこに今月新しくオープンした福田美術館に行ってきました。阪急嵯峨嵐山駅から渡月橋を越え、映え映えなアラビカコーヒーさんの角を曲がった所にあります。(ふくね先輩情報:ラテが美味しいらしい。飲んでみたい)

福田美術館へ

美術館はガラス全面にトレードマークを施したモダンな造り。大堰川の景色もそのマークの隙間から垣間見れます。ミュージアムカフェの「パンとエスプレッソと福田美術館」は嵐山が展望できる一面ガラス張りでした。「パンとエスプレッソと」は嵐山庭園や大阪にも店舗があり、最近関西圏に進出して来ているお店です。それが美術館内にあるなんて、なかなか最先端を取り入れている気がします。

マークから垣間見える嵐山風景とカフェ

展示内容はギャラリー1、2には近世から近代の主要な日本画家のコレクションの展示、パノラマギャラリーでは洋画の展示がされていました。観光地という立地もあり「たとえ美術に詳しくない方が見ても感動できるような」作品をコンセプトにしているそうです。

しかし美術に詳しくない等とは言ってはいられない1ゼミ学生&院生!日本美術史(絵画)(彫刻)、東洋美術史(絵画)、西洋美術史(絵画)の各分野のエキスパートたちに率いられ鑑賞しました。

【感想】

楽しかった。いつもとまた違って各分野ごとの意見が聞けて新しい発見がある。


率直な感想です。語彙力()以下作品や面白かったところも交えつつ展示を紹介しようと思います。

竹内栖鳳《猛虎》

久しぶりに対面した竹内栖鳳《猛虎》!

以前見てとても好きな作品だったので嬉しい再会でした。フレーメン反応でもしたのかといった感じの可愛らしい表情。くてんとした前脚がぐっと来る。萌える。眉間に皺を寄せる猛々しい獅子の絵と並んでいるだけでも対比が面白いです。ただ入り口すぐに作品があり、前で長居できないのが残念…

竹内栖鳳《金獅図》

円山応挙《陶淵明図屏風》は東晋末から南宋時代の文学者・陶淵明と従者が描かれています。描かれた木々にはたくさんの鵲が巣を作っています。

円山応挙《陶淵明図屏風》

田島先生曰く、「鵲は古来からおめでたい画題で、それがこんなに留まっているからこれはすっごくおめでたい絵だね〜」とのこと。それに対し深谷先生、「西洋では鵲はおしゃべりな鳥として描かれていて、死刑台の上に描かれたものもありますよ。」と。そ!そうなんだ!同じ鳥でもところ変われば意味合いがこんなにも変わるなんて面白いなあと思いました。こういう日本・西洋の違いを作品を前にして直に耳にできるので遠足、とても楽しいです。


曾我蕭白《荘子胡蝶之夢図》

おでんの中に煮込まれて今にもとろけそうな餅巾着…みたいなおじさん!超可愛い。このおじさん(荘子)は蝶になっている夢を見ています。「自分が蝶になっている夢を見ているのか、はたまた今の自分が蝶が見ている夢なのか。けどそんな事はどちらでも良い。」と荘子は言います。どんな状況も正面から受け止める器の大きさがこの絵ではゆるさによって表現されているように思います。描いているのが毒気を孕んだ絵が印象的な蕭白なので驚きました。

伊藤若冲《群鶏図押絵貼屏風》部分

伊藤若冲《群鶏図押絵貼屏風》は同じ画題で描かれた屏風が相国寺や細見美術館にもあります。よく似ているので一瞬同一作品かと思ってしまいますが違うものです。一度これら全てを集めて見比べるという贅沢をしてみたいものです。

クロード・モネ《プールヴィルの崖、朝》

パノラマギャラリーは小さい空間でマリー・ローランサン、マルク・シャガール、クロード・モネ等が展示されていました。深谷ゼミに混じりシャガールの《魔術師》が何故こんなにも層になって見えるのか…を話し合っていました。普段絵具の重なりがこれほど目視できるものを対象にしていないため、それが生み出す効果を少し考えることができました。

絵画鑑賞を堪能した後は、残ったメンバーでカフェ「嵯峨野湯」に行きました。

「色調が田島先生と一緒?!」と話題になった嵯峨野湯外観

ここは銭湯をリノベーションしたカフェで、白を基調とした内装の至る所にその面影が見られます。淡い色味のタイルに、シャワーや鏡、水風呂などがそのまま残っています…!すごい!銭湯の鏡の下部分には大抵ご近所の店の宣伝が書かれています。当時の様子がわかって面白いのでよく見るのですが、「TOAST」という店の宣伝があまりにカフェ空間に馴染んでいて少し可笑しかったです。

かぼちゃのパンケーキ

みんなでパンケーキを食べました。写真は田島先生が食べたかぼちゃのパンケーキ。チョコバナナパンケーキも美味しかったです…もったりのふわふわで満たされました。

銭湯リノベカフェは京都にいくつかあるのですが、中でも「さらさ西陣」さんを紹介します。こちらは唐破風の屋根にマジョリカタイルという色鮮やかなタイルが一面に装飾されて「嵯峨野湯」さんとはまた違った趣のある建物です。結構ごはんもケーキもボリュームがある処。近くに登録有形文化財となっている船岡温泉もあるので、銭湯カフェでのんびりした後は実際に銭湯で温まるという極上コースに行けます。

さらさ西陣のスイートポテトクリームチーズラズベリー

こんな感じでカフェが好きでよく食べているので重さ7%増量(当社比)しました。けど消費税率より低いのでよしとします。芸術も食欲も豊かになりますね。最近始めた「映像研究部映画レビュー」(←クリックでリンク飛べます)も紹介しておきます。映画が好きな方よろしければどうぞ

皆さんも素敵な秋をお過ごしください!