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芸研日誌

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2019年07月12日

ときめきのトルコ

こんにちは。2回生の北です。

7月も上旬、盆地特有の蒸し暑さがひたひたと忍び寄る毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。生まれも育ちも和歌山の私は暑さには強い自信があったのですが、昨年はものの見事にダウン。敗因は冷たい飲み物の摂りすぎによる胃弱でした。今年はリベンジです。

夏にも負けじと街に繰り出し、訪れた先は京近美。京近美とは京都国立近代美術館の略。最近覚えて、なんかカッコイイので使ってみました。現在は「トルコ至宝展 チューリップの宮殿トプカプの美」が絶賛開催中です。


まぐトルさんも一緒です。

この展覧会、個人的にはめちゃくちゃテンション上がりました。まず第一に音声ガイド。チラシにも木村文乃さんがナビゲーターを務めるとのことで楽しみにしていたのですが、ナレーションの安井邦彦さんにハートを鷲掴みされました。穏やかな低い声に丁寧な語り口。木村文乃さんの楽しく明快な解説と絶妙にマッチしていて、音声ガイドを借りて良かったと心底思いました。キャプションには載っていない解説や豆知識も豊富なので、おいでになる際は是非借りてください。展覧会が少なくとも10倍以上楽しめること請け合いです。

さらにさらに、特設ショップではトルコのお菓子「ロクム」が並んでいました。ロクムは英語名をターキッシュディライトと言います。「ナルニア国物語」をご存知の方ならピンと来るのではないでしょうか。作中では、少年が敵の魔女から貰って兄弟を裏切ってしまったほど美味しいお菓子として登場します。

買ってみました。訪れた際にはピスタチオ、ローズ、マスティックの3種類のフレーバーがあったので、一番味の想像がつかないマスティックをチョイス。マスティックとはギリシャのヒオス島でのみ産出されるコショウボクという木から採れる樹脂のこと。天然のガムみたいなものです。噛むと歯が丈夫になる効果があるとして古代ギリシャでも流行していたのだとか。ロクムにはマスティックのエキスを香り付けに使っているようです。

箱の中には粉砂糖で覆われた2センチ角の白い立方体がみっちり。食べてみると、もちもちふわふわとした食感です。マシュマロとゆべしを足して2で割ったような感じ。マスティック独特のヒノキのような香りが爽やかで美味でしたが、ちょっと好みが分かれるところかもしれません。特に、チョコミントが歯磨き粉の匂いがするからと敬遠している方には不向きだと思われます。チョコミント、美味しいんですけどね……。

さて、この展覧会が凄いのはここからなのですが、芸研日誌ではここまで。展覧会の詳しい感想は、後日改めてギャラリーガイドに投稿する予定です。乞うご期待。

最後に、今回の同行者まぐトルさんについてちょっとご紹介。

まぐトルは和歌山県串本町のゆるキャラで、クロマグロがモチーフ。トルコの民族衣装に身を包み、胸につけているのはトルコのお守り「ナザール・ボンジュウ」です。一見突飛にも思えますが、我が故郷の和歌山とトルコには深い関わりがあるのです。

明治22年、トルコから日本への特派使節が、巡洋艦「エルトゥールル号」に乗って派遣されました。翌年に日本に到着し歓待を受けて3ヶ月滞在した後、イスタンブールへの帰路に就きます。3日目に熊野灘に差し掛かったところで事故が起きました。悪天候による荒波のために岩礁に乗り上げ、エルトゥールル号は沈没、580余名が遭難してしまいました。そのときに乗組員たちを救ったのが、旧大嶋村樫野(現在の串本町)の地元住民たち。絶望的な状況でしたが、献身的な救難活動により奇跡的に69名の命が救われたのです。これがきっかけで、トルコと串本町の友好関係が現在まで続くこととなりました。

そんなわけで串本町のトルコ記念館にはまぐトルのグッズも並んでいます。(なお、トルコ至宝展特設ショップではまぐトルグッズの販売はありませんのでご注意ください。)知名度は高くありませんが、ポテンシャルは秘めていると信じています。串本町のまぐトルをよろしくお願いします。