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芸研日誌

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2019年07月03日

レインボーと心臓

こんにちは、二回生の山田です。灰色の重苦しい曇りの日が続くと、嫌でも陰鬱とした気分になりますよね。今回はそんなじめじめとした気持ちを吹き飛ばす様なカラフルな話題をお届けします。

先日、14年前の私からハガキが届いたと祖母から連絡が来ました。

わたしは全く覚えていませんでしたが、私が小学1年生の時に10年後の自分宛てて書いた手紙だそうです。

早速祖母が送ってくれたハガキには、小学生らしい拙い文字と、余白は許さないと言わんばかりにびっしり描かれたカラフルなハートが描かれていました。

赤やオレンジ、黄色、緑、水色、青、紫、ピンクのハートぎっしりの、いっちょまえにグラデーションしたりしているハガキを見て、あんたは小さい頃から虹を書くのが好きだったね、と母が苦笑まじりに言いました。それは確かに覚えています。色とりどりのクレヨンや色鉛筆を使って、いつも真っ白な紙に虹をかけていました。

以下に恥ずかしいけどハガキの全文を掲載します。

  「十ねんごのおばあちゃんへ」

私は小学生の時少しだけ海外にいて、10年後どこに住んでいるのかがわからなかったので、母方の実家の住所に宛ててそのハガキに書いていたのでした。

  「わたしは、えを、がんばって、まんがかになりたい。いつもがっこうにもっているじゆうちょういっぱいかいたけど・・・」

小さい頃から絵を描くのが好きだったんですねー。今と好きなものが根本的に変わってないのが、悲しい様な、嬉しい様な。
残念ながらその夢は叶いそうにないよ。

  「もうひとつなりたいものがあるけど、それはゆわない・・・ 
やまだあゆみより」

えーーーーーー!!!!

焦らさないで言ってよーー、何にも思い出せないよーーー!!と一人で思わずずっこけました。

きっとあのころの私は10年後も私は私のままで、同じ感性を持ち続けていると思っていたんでしょう。その気持ちはわかります。
でも、私にはもうあなたの秘密の夢が何かもわからないし、レインボーのハートでいっぱいのハガキも、別の誰かが書いたみたいに思っているよ。今の私は絶対ハートマークとか使わないし。

私は今まで14年前の私には想像できないほどたくさんのものを得たけれど、あのころ余白いっぱいに描いてた虹色のハートは、10年後の自分への秘密と一緒に永遠に失ってしまった様な気がします。
14年前の虹が大好きだったあのこはもうどこにもいないんですね。

あのころ持っていたはずの虹色のハートは、どこに行ってしまったのでしょうか・・・

カラフルなハガキの、ちょっと心臓がキュってなったお話でした。カラフルな話題(明るい話題とは言ってない)って感じでしたね、すいません。

山田歩実