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芸研日誌

2019年05月29日

はじめまして

5月も終わろうとしている今「はじめまして」というのは不思議な感じですね。お初お目にかかります。2回生の北 幸都乃です。今年からWeb班にお世話になることとなりました。どうぞ宜しくお願い致します。

先日、『COCOON 月の翳り星ひとつ』の舞台のライブビューイングに行ってきました。遠く離れた東京の劇場での公演が地方でも観られる、本当にいい時代です。

劇作家の末満健一さんが脚本・演出を手掛けるTRUMPシリーズは、大まかに言ってファンタジーものです。中世後期のヨーロッパのような世界観で、不死の力を失った吸血種達やそれと対立する人間種、吸血種と人間種の間に生まれたダンピール達が織りなすドラマが描かれています。

このように書くと「ああ、オタクが好きそうなヤツね」と言われてしまいそうです。確かにおっしゃる通り。ですが、TRUMPシリーズの凄いところはそれだけではありません。特にサスペンスとしての完成度の高さには目を瞠るものがあります。物語終盤で伏線が回収されていくシーンなどはあまりの美しさに鳥肌が立ってしまうほど。謎が謎を呼ぶ、ミステリーでもあるのです。

今回の『COCOON 月の翳り星ひとつ』はシリーズの最新作にあたります。ライブビューイングがあることを友達に教えてもらって、生まれて初めて自分でチケットの抽選に応募しました。2日連続の公演で1日目が「月の翳り」、2日目が「星ひとつ」と分かれていたので、「流石に両方は当たらないだろう」と高を括っていたらまさかの両日当選。なんというビギナーズラック。日頃の行いが良かったことに感謝しました。

まだ千秋楽を迎えていない作品で、公式ホームページにもキャスト以外の情報が載せられていないので、内容についての感想は差し控えます。言えるのはストーリーも演出も抜群に面白かったということだけ。シリーズの過去の作品をご覧になったことがあるなら間違いなく楽しめますし、この作品を単体で観ても勿論ご満足頂けること請け合いです。今ならまだ6月3日の大阪公演のチケットが残っているそうです。(5月15日午後4時現在)ご興味がお有りの方は是非。

「眼の前で、演者が全身全霊でその瞬間のその役を生きて、死んでいく」という鮮やかさ、烈しさこそが舞台の醍醐味だと考えています。その鮮烈な生を、観客としてこちらも全身全霊で受け止めに行くのが堪らなく好きなのです。誰かの生を見届け、その生を誰かに語り継ぐ。これは私が美術作品に相対する上で掲げている理想であり、目指している夢でもあります。この夢を叶えるべく、より一層真剣に勉強していく所存です。