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芸研日誌

2019年05月22日

前期1ゼミ遠足!

こんにちは!橋本です。

わけあって今年度もweb班のお手伝いをさせていただきます。よろしくね。

先週の出来事になってしまうのですが、私がお世話になっていた1ゼミで遠足がありました。行き先はこの学校の近く(近く?)にあるお寺、宝菩提院願徳寺と勝持寺です。私も今まで行ったことがないお寺でしたが、学校の近くにこんなにすごい仏様がいらっしゃるとは……!となりました。


勝持寺

こちらは勝持寺です。白鳳8年(679年)に天武天皇の勅令によって創建されたのが始まりです。本尊は瑠璃光殿にいらっしゃる鎌倉時代の薬師如来像です。天台宗の仏様に特有だという記述のある不思議な印相が特徴的です。また、春は桜、秋は紅葉で有名なお寺で、この寺で出家した西行法師が植えたと言われている西行桜があります。10cm程しかない小さな薬師如来像が印象的でした。手のひらに乗りそうな大きさなのに、なんと光背に七仏薬師と十二神将像が表してあります。信じられないほど精緻な意匠なのですが、彫っている職人はどのような気持ちだったのでしょうか……。

願徳寺入り口

こちらは願徳寺。夢で啓示を受けた持統天皇が、薬師如来を本尊として679年に現在の向日市に創建したとされています。応仁の乱の戦火で一時焼失し、江戸時代に入って再興はされましたが、近代に入って荒廃の一途をたどりました。1962年にはあとで紹介する本尊の観音像などが近くの勝持寺に移され、1973年に現在の場所に移転、1996年には本尊などが願徳寺に戻され、ようやく再興が完了したという歴史を持つお寺です。とにかくここにいらっしゃる御本尊の菩薩像がすごいんです。如意輪観音と伝えられている半跏像なのですが、とにかく彫刻としての表現が凄まじいのです。ここまで精緻に布を表現した仏像が他にあるのでしょうか。体つきにもほとんど破綻がなく、しっかり肉があって今にも足を下ろして歩いてきそうな雰囲気すらあります。平安時代前期の作と言われていますが、その時代のどの仏像とも関係性が見出だせないらしく、非常にミステリアスな仏像です。学部生時代にこの仏像を見ていたら、もしかすると仏像の研究をすると言い出していたかもしれない……危なかった……。ぜひご自分の目で見ていただきたい仏様です。

どちらのお寺も京芸の近くということで市街地からはかなり離れてしまっていますが、遠路はるばる来る甲斐があるお寺です。8月にはオープンキャンパスもありますし、ぜひ足を運んでみてくださいね。