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芸研日誌

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2020年11月03日

げいけんちゃんの菓子盆展レポート!前編

こんにちは、三回生の山田です!皆様芸祭お疲れ様でした。初めてのオンライン開催、運営様はとても大変だったと思いますが、オンラインという形で開催してくださって、本当にありがとうございます。
今回はいつもの芸研日誌と趣向を変えて、11/1に開催された菓子盆選手権の批評会の様子を記事にしたいと思います。私は文字に起こすのに必死なので、一緒に観ていたげいけんちゃんに、当日の様子をレポートしてもらいました!

ぽよ!よろしくぽよ!!批評会は最大19人(+ぽよ)くらいの参加者が集まって通話とチャットとで盛り上がったぽよね〜。それでは早速、はじまりはじまり〜ぽよ!

田部さん「皆様お集まりいただきありがとうございます、司会の田部です。よろしくお願いします!まず企画内容を簡単に説明します!

https://sougeikashibon.studio.site/works

こちらは菓子盆選手権のサイトです。菓子盆選手権は元々Webメディアのオモコロの企画で、文字通り菓子盆にお菓子を盛ってそのセンスを競うものです。たかが菓子盆、されど菓子盆。菓子盆の作り手は菓子の配置、色あいなどの高度なセンスが要求されます。そしてそれを批評する側も作り手の意図を読み取る観察力、洞察力が求められます。このスキルは芸術学研究室での普段の研究と切り離せないもので、今回このように選手権をオンライン芸大祭2020で開催できることを心より嬉しく思います!今回10月1日から10月30日まで約一ヶ月間菓子盆を募集し、13の菓子盆が集いました!みなさまご応募ありがとうございます。

これらの菓子盆を3名の審査員の方に審査していただきます、一人目は総芸から、日本美術史の教員の田島先生です」

田島先生「よろしくお願いします。テーマ演習で和菓子の授業はやってるんですけど、他のお菓子もしょっちゅう食べているので、今回すごく楽しみにしています。よろしくお願いします」

田部さん「二人目はゲスト審査員として、哲学を担当していらっしゃる永守先生に来ていただきました!」

永守先生「永守です。よろしくお願いします」

田部さん「続いてもゲスト審査員で、日本画専攻4回生の福井さんに来ていただきました!」

福井さん「よろしくお願いします。最近和菓子を作ってるんですけど、その腕を見込まれてか今回審査員に抜擢されました笑」

ちなみに福井さんは『京菓子展』の実作部門入賞の猛者ぽよ…!15日まで京菓子の作品を展示しているぽよ! https://kodo-kan.com/kyogashi/index.php?access
ベテラン日本美術史(&和菓子)研究者の田島先生、和菓子界の新風の福井くん、ピリリと効いた批評が冴え渡る永守先生、なんという豪華なメンツぽよ…!


田部さん「では早速、作品の画像を観ながら審査員の方々に批評していただきます」

⏰🐰⏰<例題1

田部さん「最初に例題として私の作った《たいむわーぷ盆》です」

福井さん「すごくオーソドックスな感じですね」

永守先生「一人分のお腹がお菓子でいっぱいになるちょうどいい量ですよね」

田島先生「奥にあるさりげない村上開新堂が渋くていいよね。あと、このヨックモックのパッケージがperfumeのニューシングル『Time Warp』のビジュアルと似てるんだよね、これはわざと?」

田部さん「これは公開前日くらいに作ったんですよ。で公開されてからレトロなお菓子と大人なお菓子で過去と現在が行き来できる盆として、《たいむわーぷ盆》と後付けで名付けました」

Sさん「ついにperfume予知能力を手にしたのね…」

田部さん「えへへ」

ふむふむ、こんな感じで進めていくぽよね。審査員と司会進行役以外はチャットでおしゃべりしてるぽよ!菓子盆実行委員以外の人のチャットはイニシャル表記になっているぽよ。

🐰🐰🐰<例題2

田部さん「次も審査員枠で審査対象外ですが、田島先生の《ぽよぽよにしてやんよ》です」

田島先生「焼印をコンロで炙って押してるんだけど、加減が難しい!」

福井さん「手前に行くにつれて焼印がくっきり綺麗ですね」

田島先生「そうなんだよ、これは比較的綺麗にできたもので、周りには失敗作が死屍累々と転がっている…」

竹浪先生「焼き印の押している位置に余白の美を感じます!」

Sさん「げいけんちゃんの菓子盆かわいいです」

ぽよが刻まれたお菓子…きっと美味しさ100倍ぽよね!そして次からが審査対象ぽよ!ここからが本番ぽよ〜!

🖤🐰🖤<作品No.1

野村さん「こちらは畑中先生の《地獄盆》です」

北さん「餓鬼道での食事は食べようとしたものがすべて炎に変わってしまうとされています…!」

田島先生「これ結構深いかもしれない。『餓鬼草紙』とかにそういう絵が出てくるよね。これもお菓子を食べようとした瞬間に炭になる餓鬼道の世界を表しているのかも」

永守先生「菓子盆選手権一発目の菓子盆ではないよね」

福井さん「個人的には盆も見せて欲しかったですね」

Yさん「コインのクッキーは六文銭なのでしょうか…」

田島先生「これは、永楽通宝だね」

竹浪先生「あと、奈良時代の「富本」銭も入ってる」

Fさん「無言の帰ってほしいアピールに使えそう」

田島先生「お客さんに出すのかこれ笑」

北さん「おや?きのこだけ炭になっててたけのこが見当たらないような……?」

特製のぽよのクッキーも綺麗に炭になってるぽよ〜!選手権初っ端からダーク(炭)な菓子盆が登場…この菓子盆選手権、一体どうなっちゃうぽよか!?

🇫🇷🐰🇫🇷<作品No,2

野村「次は竹浪先生の《セ・シ・ボン?かし・ぼん!》です!」

田島先生「塔のてっぺんの尖ってるやつは?」

竹浪先生「土台のお餅についていた楊枝です。ちなみにこれはセーヌ川から巨大イカが出現したという設定で、そこがモンスター要素です」

田島先生「なるほどそれを「パリ」「パリ」イカせんで…!細かいところに色々な駄洒落が施されている」

田部さん「ラ・フランスも「フランス」ですね」

Yさん「お菓子の会社名「ブルボン」と王朝を掛けているのですね…!」

永守先生「エッフェル塔の基礎が確かな土木技術によって支えられています。コンビニでの菓子選び、「ブルボン」のセレクト、かなり時間をかけられたと思います。無垢な子供が作ったような菓子盆のなかに、作り手の知性が光っています」

竹浪先生「パリづくし。娘とつくりました。」

菓子盆の中に憧れの地パリを再現した一品。ちなみにこの菓子盆を食べる順番はセーヌ川からがオススメらしいぽよ!

🍡🐰🍡<作品No,3

野村さん「続いては菓子盆ネームmさんの《へんげ盆》です」

永守先生「一見右のげいけんちゃんに注意がいくんですけど、左下に餓鬼道に堕ちたげいけんちゃんがいますよね。地獄の業火でねじ切れたげいけんちゃん。これが気になる」

野村さん「げいけんちゃんは餓鬼道に堕ちると編み込まれるんですか?」

田部さん「三色団子もげいけんちゃんだ、細かい…!」

田島先生「右のクッキーは組み合わせによって、魚とかミジンコと形が変わる仕掛けがあって、モンスター感を演出していますね」

永守先生「福笑いもできるしね」

野村さん「福笑いにしてはいい意味での狂気がありますよね」

永守先生「作っていて怖くなったから横にハートを付け足したのではないかと推測しました」

北さん「万物になりうるげいけんちゃん。どの姿でもぽよぽよ言いそうなんですよね…」

ぽよはいつでもぽよだぽよ…(?)今回は粘土で作ってくれたぽよが、いつか本物のお菓子でできたへんげ盆を食べてみたいぽよね!

🍵🐰🍵<作品No,4

野村さん「今まで一つとして普通の菓子盆がない…続いては菓子盆ネームあさんの《ぼっち盆〜某緑茶を添えて〜》です」

田島先生「おかきとチョコとアーモンド。組み合わせが謎だよね」

永守先生「これは論文執筆のための盆なので、時間をかけて色々味わいたい盆なのではないかと思うんです。僕もアーモンドが好きで常備しているんですけど、袋から手づかみで食べるので、奥ゆかしいアーモンドの置き方に感銘を受けました」

北さん「製菓材料のクーベルチュールをそのまま食べる人初めて見ました。栄養価高くて作業効率が上がりそう、塩気もあって某お茶との相性よさそうです」

Fさん「コースターが思い出の品では?」

福井さん「本当だ、GMGの方なんですね」

竹浪先生「ギリギリ、どこのお茶か分かるトリミング」

野村さん「私の中ではだれかほぼ特定できましたね」

個性的すぎる盆が続いていたから、原点に回帰するような盆ぽよ!ちなみに後ろの布は剣道の手ぬぐいらしいぽよ。

さて、前編はこれにて終了ぽよ!中編へ続くぽよよ〜!中編は欲望の盆、愛の盆、ハロウィン盆、レモン盆、カラオケ盆!?が登場するぽよ。どんな盆か全く想像できないぽよね!これは見るっきゃないぽよ!

中編はこちら→ https://sougei.kyogei-ob.jp/sogewp/wp/?p=1852