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芸研日誌

芸研日誌

2020年10月29日

盆・トゥ・ビー・ワイルド

暦の上では霜降となり、肌寒い日々が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。3回生の北です。出落ちのタイトルに負けず読んでいただきありがとうございます。

最近は「知っている音楽の幅を広げてみよう」という試みとして、ジャンル・時代・国籍を問わず様々な歌を聴き漁っています。レポートや文章を書きながら聴いているのですが、何だか文章に影響が出ているような。ハードロックと展覧会レビューの相性はあんまり良くないかもしれません。でも聴くのはやめません。

さて、皆様ご存じの通り、我らが総芸では芸祭企画として「そうげい菓子盆選手権」を開催しています。ご投稿いただいた作品は下記リンクからご覧いただけます。

そうげい菓子盆選手権特設サイト

どの菓子盆もパンチが効いていて、思わず食指を画面に激突させてしまいました。 激戦が予想される菓子盆審査会は11月1日(日)14時からです。どうぞお見逃しなく。

かく言う私も作品を応募させていただきました。その試行錯誤をご紹介します。

まずはお菓子を買い揃えるべくスーパーへ。テーマの「MONSTER!!!」をどう解釈するかを念頭に置きながら、選抜チームを作ります。

迷った末に私が選んだのは、 好きっとレモンあられ、VC-3000のど飴、レモンパック、ハイレモン。とにかくレモン尽くしで構築することにしました。 大好きなレモンを使ったお菓子だけが入っているエコバッグを持ってルンルンで帰宅。

とりあえず個包装のものは大袋から出し、そうでないものは袋ごと盆に並べました。

菓子盆はその性質上、包装されていないお菓子を外気に晒す宿命にあります。長時間空気に触れて湿気たお菓子にも、異なる味わいがあることは確かです。しかし、今回はレモン尽くし。そのアピールポイントたるレモンの香りが早々に飛んでしまうことだけは避けたいので、「食べる人の手が次に伸びにくくなる」という代償を払ってでも包装を残すことにしました。

しかし何かが足りない。胸にぽっかりと穴が開いたような感覚が拭えない。

試しに野菜室から取り出したものを、恐る恐る中心に据え付けます。

丸盆の中のごちゃごちゃした空気が、レモンの周囲だけ変に緊張しているような気がしませんか?

茶道では、盆に果実を置き客はそれを食べずに見て楽しむ「み菓子」というもてなし方があります。「見るだけの菓子」だから「見菓子」だとか、「実の菓子」で「実菓子」と書くこともあるようです。今回のレモンは後ほどしっかりいただきますが。

しばらくこれを眺めていると、不意に第二のアイディアが起こりました。

LEDのイルミネーションを盆に仕込み、「星」に見立ててみました。これで「レモン」+「スター」、めでたく「(レ)モンスター盆」の出来上がりです。

実際に菓子盆を作り、その完成品と対峙してみると、不思議な安心感が湧きあがります。好物を揃え、手に取りやすいよう配置する。盆に盛られた菓子の眺めを楽しみ、味わって楽しむ。言うなれば、自分だけの箱庭を作ってその中で童心に帰って遊ぶ空想にも近しい、充実した時間を過ごしました。

ここまで読んでくださった方、そろそろ菓子盆を作ってみたくなってきた頃ではないでしょうか?

そうげい菓子盆選手権の作品応募は明日、10月30日が締め切りです。あなただけの「野生的な」盆を生み出して、是非どしどしご応募ください。実行委員会一同、お待ちしております。