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芸研日誌

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2020年06月19日

「無い展覧会」に寄せて

こんにちは。3回生の北です。

Web班プレゼンツ「無い展覧会」全9回、お楽しみいただけましたでしょうか。

ここまでお付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございます。今日まで漕ぎつけられたのは、皆様の応援あってこそでした。Twitterでの皆様のご感想・ご意見、ありがたく拝読しております。「IN DA HOUSE」様にも取り上げて頂き、まさに幸甚の至りです。

では改めて、ここまでの全9回を振り返ってみます。(それぞれリンクになっています)

優しい誰かの笑顔に触れ、
静物画の深淵を垣間見て、
時には心地よくまどろみました。

生気に満ちた伸びやかな野草を愛で、
未来への尽きせぬ「愛」を謳い、
浜辺の日差しに目を細めることもありました。

あなたは作品に何を想い、どう観ましたか。
どんな「こい」に巡り合いましたか。
画面越しでも、声はあなたに届きましたか。

自粛続きの毎日にも、少しずつ光明が差し始めています。願わくは、この展覧会があなたの生活の小さな潤いになりますように。

さて、「無い展覧会」のキャッチコピーとして、「この展覧会、『中止』も『延期』もございません。」という言葉をフライヤーに載せて頂いていました。

会場の実体は無く、展示物は眼前に無く、入場料も好奇心以外には無い、イレギュラーだらけの奇妙な展覧会。実は、この展覧会にはもう一つ「無い」ものがあります。

「閉会」の概念です。

確かに、私たちWeb班としての開催はここで一旦の終わりを迎えました。しかし、ここで展覧会を開催しているデータはインターネット上で半永久的に残りますし、後日アーカイブ化をする予定もあります。また、「IN DA HOUSE」様のサイトからもご来場頂けるようになりました。

そして、もしもこの企画に興味を持ってくださった皆様に「Google Arts & Culture」でギャラリーを作って展覧会を企画して頂けたら、「無い展覧会」に終わりは本当に無くなるのです。

私たちWeb班は、今後は平常通りの活動に少しずつ戻っていきます。きちんと実在する展覧会にも、再開され次第赴いてレビューを執筆し、お目に掛けられることと思います。これからも末永くご愛顧頂けましたら幸いです。

今回のご来場、誠にありがとうございました。