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芸研日誌

芸研日誌

2020年06月11日

無い展覧会 第3回「ねむたいてん」

田部未紗 撰

延長戦だよおうち時間

延びてしまうよおふとん時間

こちらに集めた作品たちは、鑑賞者さんのねむたい気持ちを全肯定します

すやすや眠る様子は
まんまる丸まった猫や鳥から
少しスリリングな犬のお昼寝まで
見ている途中で眠くなっても構いません
唐子が枕をご用意しております

それでは、どうぞおやすみなさい

ギャラリーへのリンクは→こちらをクリック

1.Jean Bernard《Opgerold liggende, slapende kat》
ニャンモナイトで良い夢を。
ジャン=ベルナード(1762~1837)はパリで活躍した画家で、肖像画や歴史画が有名です。また愛猫家であり猫を数多く描きました。チョークで写実的に描いた素描作品が残っています。

2.HenriÇtte Ronner《Kat bespiedt vogels bij een slapende hond》
次の瞬間が気になるけれど、犬はのんびりおやすみ中。
ヘンリエッテ=ロンナー(1821~1909)はオランダのロマン主義派の画家です。動物を多数描き、中でも犬や猫の作品が有名です。温もりあるタッチで情感あふれる様子を描きます。

3.平福百穂《鴨》
すやすやもふもふ8匹分。
大正3(1914)年大正博覧会出品作。同年文展出品作《七面鳥》と共に好評を博しました。平福百穂(1877~1933)は秋田出身の画家で東京画壇で活躍しました。秋田蘭画を見て育ち、東京美術学校を卒業後、自然主義的写生画を目指します。

4.懐玉斎正次《眠り猫》
香箱座りが編み出す丸みが愛おしい。
懐玉斎正次(1813~1892)は幕末から明治期に活躍した大阪出身の根付師です。象牙を使用した彫物や木彫物を制作しました。

5.作者不詳《唐子荷蓮枕》
支えていますね。
宋時代の陶枕。唐子が持っている蓮の上に頭を乗せます。

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Web班コメント

・見てる私も眠気が….。2枚目のわんちゃんのお鼻の潤い感、重力に逆らえてないおでこのお肉、カット後のような綺麗に揃った足の指の毛並み、とっても可愛いです。(犬好きな池上)

・お休み中の鴨たち、まどろんで輪郭までふわふわしてますね。幸せそう。長らく猫派として生きてきましたが、ちょっと鴨派になるか検討中です。でもやっぱり……(猫派の北)

・眠り猫に顔を埋めて眠りたい、そして起こさないようにそっとなでたい!(山田)

・私は圧倒的猫派なので眠り猫を撫でたい。(畑中)

・古今東西の美術や工芸を横並びに見ることができるGoogle Arts & Cultureの特性を最大限に生かした企画ですね。(田島)

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山田さんからバトンタッチをいただきました!田部です。

おうち時間が延び、ふとんの上でうっかりウトウト…あぁいつの間にかこんな時間…なんてこと無いでしょうか?今回はそんな罪悪感を抱いてしまう方の救済措置としてこの展覧会を企画します。

「ねむたいてん」と題して、集めたのはすやすや眠る古今東西の動物たち。みなさんはお好みの子はいましたか?

コメントを見ると圧倒的に猫派が多いようです!かくいう私も、研究対象が日本画に描かれたトラという根っからの猫派。今回も5作品中3作品に猫が登場しています。1作品目のスケッチは、作者の猫に向ける優しい眼差しがリアルタイムに感じられそう。池上さんが犬の可愛さを熱く語ってくださった2作品目もよく見ると、犬小屋と床の狭間から猫が目を光らせて雀を狙っています。もしかすると次の瞬間は戦闘シーンでしょうか…

これがほんとの「「「猫狭間の戦い!」」」

ごめんなさい。言ってみたかっただけです。大河ドラマもタイムリーだったので…

それはともかく。このGoogle Arts & Cultureでは画像を拡大することで、たらし込みによる鴨のもふもふ感、象牙に彫られた繊細な毛並み、まで楽しむことができるので、ぜひそちらもリンクからじっくり、ぐっすりとご覧ください。

最後の陶枕も、これからの暑い季節には涼を取るために良さそうですね。皆さまに心地よい「ねむたい」をお届けできれば幸いです

さてお次のターンですが、ここまで3.4回生とWeb班の中堅(?)が出てきてまいりました。次はまだWeb班に入って間もない2回生に、フレッシュな風を吹かせていただきたいと思います。小田中さんによる「野草展」。いったいどんな野草の匂いが届けられるでしょうか……